賛美礼拝

挿話 C(Ⅹ)


海辺の小さな町のキリスト教会では、毎年3月になると、「賛美礼拝」が行われた。
この日の説教は、いつもより、ずいぶん短い。その前後に、家族やグループ毎に、皆の前に立って、用意した讃美歌や聖歌を歌った。


中でも、山崎さんの家族は、毎年、必ず同じ歌を歌っていたことが心に残っている。


聖歌582番、「神の御子にますイエス」


よく知られた「アニー・ローリー」のメロディーにのせて歌われる、献身の思い。


ご夫婦と、3人のお嬢さんたちが、声を揃えて歌っていた。



山崎ファミリーと言えば、聖歌582番。
聖歌582番と言えば、山崎ファミリー。


私がその町に住み始めた年には、お嬢さんたちは皆小学生だった。
5年後に、その町を離れた時、一番上の娘さんは中学3年生になっていた。


毎年、同じ歌を通して、神さまを賛美しながら、
子どもたちは、大きく成長していった。





今から数年前に、再会する機会があり、とてもうれしかった。